幸福な食卓

   -どんなに落ちこんだ夜でも朝は必ずやってくる-

いちばん身近で、いちばん理解してるようでしていないもの。
私にとっては、「家族」です。




生まれたときから一緒にいるせいか、あまり普段は深く考えることもなく、当たり前のように過ごしています。
独りで暮らすようになって、初めて外から家族を見るようになって、今更ながらに驚くこともたくさんあります。
家族とはいっても、それぞれ性格も好みも違うし、違う人間なのだから、全部理解できなくて当たり前。
なのに、それがもどかしくなって衝突することもしばしばあります。
・・・年に数度しか会わなくても、どうやらそれは変わらないようですね。
うちは、家族はバラバラに暮らしてます。どうやらその距離感が、いちばんあってるみたいです。少なくとも、私にとっては。

それぞれの家族のかたち。
『幸福な食卓』は、サザエさんやちびまる子ちゃんのような家庭とは、全く異なります。
自殺未遂の後「父親をやめた」父、家を出た母、恋愛下手な元天才児の兄、そして心の傷を抱えた主人公。
でも読みながら静かで温かく、少し哀しい気持ちになりました。
最後は泣きそうになりながら読んでましたが、これが電車の中じゃなかったら、確実に泣いていましたよ。
いびつでも、家族に対してちゃんと誠実であろうとする姿勢、私も見習わないとな・・・。

この著者の文章は、奇を衒うこともなく、ただ静謐で率直で、心にすとんと落ちてきます。
この小説も、重いテーマなのに、全く重苦しさがなく、それでいて軽薄でもありません。
今まで外れがない作家だと、私の中では思ってます。
全部、本屋で「座り読み」か図書館で借りてるんですが(笑)
今度は『図書館の神様』を読み返してるところです。
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by gogolotta | 2006-02-17 22:53 | 本の栞 | Comments(0)

つれづれに日々のことなど。たま~にですが。


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