久しぶりの京都
2008年 03月 08日
少し前に、京都文化博物館へ『川端康成と東山魁夷 響きあう美の世界』を観に出かけました。
神戸を出る時には、暖かく気持ちの良いお天気だったんですが、京都へ向かうにつれてだんだん雲が広がっていました。
さすが京都、まだ冬真っ只中。
四条烏丸に着くと、雪が散らついているではないですか。
天気予報もろくに見なかったので、まずコンビニで傘を購入。
だんだん強く降ってきたので、風邪をひいてはかないません。
駅から北へ上がって、博物館を目指します。
旧日本銀行京都支店の別館を目印にしています。
明治39年に建てられたこの煉瓦作りの建築は、東京駅を手がけた辰野金吾の設計によるものです。
古都にあって、明治の趣きある洋風建築は新しいもの好きな京都の往時を偲ばせます。
伝統の建築である町家は現在では京都らしい古き良きものですが、千年の長い間、最先端を走っていたわけですからね。
別館から入って特別展示室のある本館4階へエレベータで昇ります。
ミュージアム独特の空気が好きです。
落ち着くこの感じ。
でもここの部屋は狭いので、人の話し声がもろ聞こえるのが難点。
日曜だったので、二人連れ以上の人が多いんですね~。
あんまり人の感想を耳にしながら、自分の世界に浸れない(笑)
今回の展示は、ノーベル賞作家である文豪・川端康成と、今なお人気の高い画家・東山魁夷の交流をなぞったものです。
往復書簡や川端邸に飾られたコレクション、酒を酌み交わすふたりの写真等、それぞれの道を究めた人間同士が互いを敬い、親しんだ様子が見て取れます。
鎌倉に暮らした川端康成は、京都に魅せられ『古都』を始め、数多くの京都を舞台にした小説を書いています。
「今描いといていただかないとなくなります、京都のあるうちに描いておいて下さい」
しきりに川端に薦められ、東山魁夷が連作で描いた『京洛四季』は、西洋の波が容赦なく押し寄せる都の「最期の姿」だったのかもしれません。
『花明り』も『道』はいつ観ても素晴らしく、『晩鐘』は日本を描くのとはまた違った味わいがあります。
画伯の作品は本当に心が和みます。
この展覧会は単行本にもなっているので、迷わず購入。
他にも画伯の書籍をあれもこれも欲しい(絶版になったら悲しい…)ので、折を見て楽天で買おう~。
芸術を堪能した後は、近くの『イノダコーヒー』でのんびりランチ。
本店は創業当時の建物をそのまま残し、隣に新しく大きな店舗を構えています。
10年ほど前に火事で一部焼けてしまったと聞きましたが、古いほうは無事だったのかな。
復元された感じがしなかったけど。
新しいほうは、町屋風の入り口にホテルのラウンジのような大人のカフェ。
混んでいたので、私は古い建物に通されました。
旧館と新館(というのかな)は入り口で繋がっています。
少し黴臭い古い建物独特の匂いがします。
小さな店内には、当時使っていた道具がそのまま置かれています。
ひとりのお客さんばかりなので、しんとした空気が流れていました。
昔は相当モダンだっただろうな~。
赤い椅子は形も大きさも可愛らしい。
時計の音がかちこち響いているので、賑やかなドアの向こうとは遮断されて、時間が止まったような気がします。
新しい建物も、なかなか雰囲気のよい建物です。
カフェオレと名物のビーフカツサンド。
柔らかいカツが美味しい!
高いけど一度は食べる価値があります(高いからまた食べるとは今は思えないけど 爆)。
たっぷりのカフェオレが嬉しいです。
ひとりでゆっくり本でも読むなら、近くの三条店がお薦め。
空いてるし、大きな丸いカウンターから時々スタッフの手の動きなんかを見るのが楽しい。
カウンターは円の真ん中が、厨房なのです。
変わった形ですが、天井の高さと相まって開放感があります。
どちらの店舗も、地元に愛された老舗の香りがします。
今回買い物したのは、錦市場の豆乳ドーナツと、展覧会に沿ったこの本だけでした。
神戸を出る時には、暖かく気持ちの良いお天気だったんですが、京都へ向かうにつれてだんだん雲が広がっていました。
さすが京都、まだ冬真っ只中。
四条烏丸に着くと、雪が散らついているではないですか。
天気予報もろくに見なかったので、まずコンビニで傘を購入。
だんだん強く降ってきたので、風邪をひいてはかないません。
駅から北へ上がって、博物館を目指します。
旧日本銀行京都支店の別館を目印にしています。
明治39年に建てられたこの煉瓦作りの建築は、東京駅を手がけた辰野金吾の設計によるものです。
古都にあって、明治の趣きある洋風建築は新しいもの好きな京都の往時を偲ばせます。
伝統の建築である町家は現在では京都らしい古き良きものですが、千年の長い間、最先端を走っていたわけですからね。
別館から入って特別展示室のある本館4階へエレベータで昇ります。
ミュージアム独特の空気が好きです。
落ち着くこの感じ。
でもここの部屋は狭いので、人の話し声がもろ聞こえるのが難点。
日曜だったので、二人連れ以上の人が多いんですね~。
あんまり人の感想を耳にしながら、自分の世界に浸れない(笑)
今回の展示は、ノーベル賞作家である文豪・川端康成と、今なお人気の高い画家・東山魁夷の交流をなぞったものです。
往復書簡や川端邸に飾られたコレクション、酒を酌み交わすふたりの写真等、それぞれの道を究めた人間同士が互いを敬い、親しんだ様子が見て取れます。
鎌倉に暮らした川端康成は、京都に魅せられ『古都』を始め、数多くの京都を舞台にした小説を書いています。
「今描いといていただかないとなくなります、京都のあるうちに描いておいて下さい」
しきりに川端に薦められ、東山魁夷が連作で描いた『京洛四季』は、西洋の波が容赦なく押し寄せる都の「最期の姿」だったのかもしれません。
『花明り』も『道』はいつ観ても素晴らしく、『晩鐘』は日本を描くのとはまた違った味わいがあります。
画伯の作品は本当に心が和みます。
この展覧会は単行本にもなっているので、迷わず購入。
他にも画伯の書籍をあれもこれも欲しい(絶版になったら悲しい…)ので、折を見て楽天で買おう~。
芸術を堪能した後は、近くの『イノダコーヒー』でのんびりランチ。
本店は創業当時の建物をそのまま残し、隣に新しく大きな店舗を構えています。
10年ほど前に火事で一部焼けてしまったと聞きましたが、古いほうは無事だったのかな。
復元された感じがしなかったけど。
新しいほうは、町屋風の入り口にホテルのラウンジのような大人のカフェ。
混んでいたので、私は古い建物に通されました。
旧館と新館(というのかな)は入り口で繋がっています。
少し黴臭い古い建物独特の匂いがします。
小さな店内には、当時使っていた道具がそのまま置かれています。
ひとりのお客さんばかりなので、しんとした空気が流れていました。
昔は相当モダンだっただろうな~。
赤い椅子は形も大きさも可愛らしい。
時計の音がかちこち響いているので、賑やかなドアの向こうとは遮断されて、時間が止まったような気がします。
新しい建物も、なかなか雰囲気のよい建物です。
カフェオレと名物のビーフカツサンド。
柔らかいカツが美味しい!
高いけど一度は食べる価値があります(高いからまた食べるとは今は思えないけど 爆)。
たっぷりのカフェオレが嬉しいです。
ひとりでゆっくり本でも読むなら、近くの三条店がお薦め。
空いてるし、大きな丸いカウンターから時々スタッフの手の動きなんかを見るのが楽しい。
カウンターは円の真ん中が、厨房なのです。
変わった形ですが、天井の高さと相まって開放感があります。
どちらの店舗も、地元に愛された老舗の香りがします。
今回買い物したのは、錦市場の豆乳ドーナツと、展覧会に沿ったこの本だけでした。
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shoichi
at 2008-03-09 00:00
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“古都”って、確か川端康成の最後の小説じゃなかったっけ?若い頃読んだけど、何だか最後はよく分からない終わり方だったのを覚えている。鎌倉を舞台にした“山の音”も、どういう訳かやけに印象に残っている。でも、彼、家から車で近くの、逗子のリゾートマンションで自害したんだよね。
ヤッパリ京都はイイ!
ああ、オレの中の京都が効れてきた。京都、行きたい!!
ヤッパリ京都はイイ!
ああ、オレの中の京都が効れてきた。京都、行きたい!!
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PON
at 2008-03-09 01:18
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雪が降っていたというのにもびっくりですが、京都はまだ雪が残っているのですね!ワタクシも、初日に行って参りました。そしてアナタと同じ本を購入いたしました(笑)。
ベタかも知れませんが、「花明かり」好きです。「年暮れる」の前からはポ~ッとなって暫く動けませんでした。やはりこの方の絵は好きです。
ベタかも知れませんが、「花明かり」好きです。「年暮れる」の前からはポ~ッとなって暫く動けませんでした。やはりこの方の絵は好きです。
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gogolotta at 2008-03-09 22:49
☆shoお父さん
最後の小説だったんですか。
出だしが好きなんですよ。
京都はいいですよ! 来て下さ~い。
☆PON先輩
お久しぶりです♪
初日に行かれてたんですね。
そして同じ本を買って(笑)
いいですよね、東山魁夷は!
生誕100年の今年、東京と長野で記念展が開催されるそうです。
「夕静寂」がまた観たいんですよ~。
最後の小説だったんですか。
出だしが好きなんですよ。
京都はいいですよ! 来て下さ~い。
☆PON先輩
お久しぶりです♪
初日に行かれてたんですね。
そして同じ本を買って(笑)
いいですよね、東山魁夷は!
生誕100年の今年、東京と長野で記念展が開催されるそうです。
「夕静寂」がまた観たいんですよ~。
by gogolotta
| 2008-03-08 22:12
| お散歩日和
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Comments(3)